2018年5月7日月曜日

スイッチング電源を使ったLM3886アンプの製作

大型連休はどこへ行っても人が多くて疲れるので、出かける気になりません。引きこもって工作をしていました。
作ったのは、タイトルの通りスイッチング電源を使ったLM3886アンプ。
だいぶ前(確か去年の忘年会の時?)にツイッターのフォロワーさんからいただいた3886用の基板を放置してしまっていたので、これを活用しました。
いきなり完成品の画像から紹介します。

 前面



背面 

使用中( ・ㅂ・)و!

3系統(RCA×2, ミニプラグ×1)の入力を備えた便利なアンプに仕上がりました。
さらに遊び心を加えて、小型スピーカーで重厚な音が出せる低音ブースト機能(当然ON/OFF可)、見て楽しめるLEDレベルメーターを装備してみました。

少し焦点が合わせきれない感じの緩めな音で、立体感も不足しています。しかし落ち着いて聞ける音なので、これはこれで悪くないものと思います。遊びのつもりで付けた低音ブースト機能は案外良い感じで、小型スピーカーを使う際は重宝しそうです。
スイッチング電源なのでギスギスした音になるかと思いましたがそうでもないようです。国産のエントリークラスのプリメインアンプとなら十分張り合えそうな気がします。

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中身はこんな感じ。配線が汚くて若干恥ずかしいですが…


左から、入力切替&低音ブースト基板、アンプ基板(2枚)、電源基板です。上の写真ではほとんど見えていませんが、電源基板の手前にレベルメーター基板が立っています。


・電源
今回使ったスイッチング電源はノートPC用ACアダプタ(ジャンク品)から取り出したものですが、やはりノイズが多くて苦労しました。音質以前に、スピーカーから出るジリジリ…という音がかなり気になるレベルでした。上の画像はノイズ対策途中のものですが、このあと電源基板をしっかりシールドしたり配線の引き回しを変えたりして、最終的にはほぼノイズが気にならない実用的なレベルにすることができました。



・レベルメーター

上の画像はレベルメーター基板の裏側。配線を楽にするため、両面基板を使ってLM3915を表と裏に1個ずつ付けました。LM3915にはオーディオ信号を直接入れています。回路はICのデータシート通り。フルスケール1.25Vです。


・低音ブースト機能
オペアンプを使って実装するつもりでしたが、面倒になったので抵抗とコンデンサだけを使った簡単なものにしました。



単体での計算上は低域+6dBですが、実際には後段のインピーダンスも関係してくるのでそんなには持ち上がりません。実際は恐らく+4dBくらいだろうと思います。


・LED
LEDの取り付け方は以前のプリアンプと同じで、ブラケット等は使いませんでした。


今回は超高輝度LED(OptoSupply OS5YKA3131A)を試してみました。これを普通に使うと明るすぎ、また光が広がらないのでインジケータには不向きです。しかし表面を紙やすりで磨くとすりガラスのようになって光が拡散しやすくなるので、電流さえ絞れば(今回は0.1mA程度)インジケータとして使えるようになります。上の画像でも、横方向までしっかり光が広がっていることが分かりますね。
また、今回は本体の底面にもアンプの電源に連動したLEDを取り付けてみました(この記事の一番上の画像参照)。特に実用的な意味はないのですが、雰囲気が出るかなと…


以上、今回こだわったポイントを中心に紹介しました。
最後に全回路図を載せておきます。

このアンプは以前作った8cm フルレンジスピーカーと組み合わせて使うつもりです。


【更新履歴】
2018年5月8日 回路図を追加

1 件のコメント:

  1. 低音ブースト機能の回路は、アンプ基板と入力の間に挟むのか、アンプ基板と出力の間に挟むのか、どちらか教えて下さい。
    また、ステレオで使おうと思うと、RL別々に低音ブースト回路を作らないといけませんか?

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